spliti 〜今日のタメ語 “今井絵理子”

【3月31日（水）　gooランキング急上昇女性有名人　5位】

先週末、『王様のブランチ』のエンディングに、特別ゲストとしてSPEEDが登場。今月から同番組のエンディングテーマを担当するという。スタジオでは過去のライブでの失敗談を聞かれ、島袋寛子が「札幌で『広島最高！』と叫んだことがあります」と告白。そこでフォローにまわったのが今井絵理子。「ホテルと会場の往復だけだったので…。どこに自分たちがいるのかさえ、忘れてしまうんでね」と当時の事情を説明した。島袋とはひとつしか年が離れていないものの、このときの今井の話し方からは包み込むようなやさしさを感じた。

本格的な再結成前。SPEEDはメンバーそれぞれが大人になり、ステップアップしていた。なかでも変化が大きかったのは、今井かもしれない。まず自分で作詞・作曲をするようになった。再結成後もセルフプロデュースしたアルバム『うたごえ』をリリースしている。12年前、SPEEDのドームツアーにて『Starting Over』を披露する際、アコースティックギターで一所懸命弾き語りをしており、その延長線上にいまがあるようだ。

加えて一児の母親でもある。ほかの3人はまだ結婚したことがなく、子どもはいない。今井のゆったりとしていて、あたたかみのある語り口は、母性の現われと言えるだろうか。

彼女の愛息は聴覚障がいを抱えている。著書『ココロノウタ～息子と歩んだ4年間、そしてこれから～』の発売前、『はなまるマーケット』で「誰かの道しるべになれたらいいなあと思って書きました」と話した。それから1年が経ち、今月から『NHK みんなの手話』に出演する。3月30日付の『日刊スポーツ』には「手話を学んだ番組の司会ができてうれしい限りです」という会見での発言が載った。書店に行くと今井が表紙を飾るテキストがある。「はじめに」によると、表紙では手話で「うれしい」を表しているという。(人見顕範)