spliti 〜今日のタメ語 “三浦奈保子”

【3月8日（月）　gooランキング急上昇女性有名人　16位】

「三浦の年が来たとしか言いようがないです」。多少言わされた感はあるものの、1月24日の『熱血！平成教育学院』で全問正解の快進撃を続けるなか、現役東大生の三浦奈保子はこう言った。その言葉に偽りはないようで、同日の模擬試験スペシャルは最終的に全19問を制覇してパーフェクト。さらに先日、気象予報士の試験に合格したという。3月7日付の『サンケイスポーツ』が合格を大きく報じ、三浦は自身のブログに朗報が載った部分を撮影してアップした。

これまで数々のテレビ収録を経験してきた三浦は、場数を踏んでいながら初々しさが残る。クイズに向かうとき、とくに答えを一気に書く瞬間は集中した凛々しい顔を見せるが、難しい問題から離れると一変。秀才にありがちな頭のよさを鼻にかけた風ではなく、まだすれていないと言おうか、声がか細く若干緊張しているように映る。その頼りなさげな部分に心をつかまれる。

空前のクイズ番組ブームを経て、いまは宇治原史規を筆頭にインテリ芸能人が重宝されている。三浦もその流れに乗ったひとりだろう。東大在学中の気象予報士試験合格は、いずれ枠が狭まり競争が激化するインテリ枠にとどまらず、卒業後もテレビの世界で生きていこうという意欲の表れのようだ。現実は予報士の資格がなくとも天気予報の原稿は読める。とはいえ、与えられた文章を読むだけでなく、自分の言葉で視聴者に伝えられる人材が増えてもいい。

今週発売された『週刊現代』3月20日号は、「「東大までの人」「東大からの人」」という特集を組んでいる。日本の学歴社会の頂点に達した現役生、卒業生たちの話や、「東大までの人」批判を通じて、東大はやはり次元の違う世界だと再認識させられた。そんな世界の住人であり、現状に甘んじないのが準ミス東大の三浦だ。現役東大生タレントの「現役」の二文字がいずれなくなったとしても、三浦は後者に分類される有名人でいられるかもしれない。(人見顕範)