2月20日は歌舞伎の日

1982(昭和57)年に発行された『原田伴彦著作集 第6巻 人物史夜話』(原田伴彦著、思文閣出版)の「出雲阿国―官能美の演出者」に「阿国は、歌舞伎を通じて、新しい官能の世界を開拓した」とあり、「慶長十二年(一六〇七)、(中略)二月二十日、江戸城の本丸と西の丸の間で勧進興行を催している」とある。歌舞伎については、日本人としてきちんと語れるようになりたいと思うことがある。しかし、ほとんど知識のない状態から最初の一歩を踏み出すまでが、とてつもなく難しいように感じる。なんとなく敷居が高そうだ。そのためすぐに話せるくらい知っていることといえば、歌舞伎俳優たちのプライベートに関するニュースやうわさ話ばかりだったりする。また、もし仮に本格的に見はじめるようになったとしても、伝統芸能である歌舞伎独特の世界に慣れるまで、ある程度の時間が必要だろう。それでも名前を知っている歌舞伎俳優を目当てに見るようにしたり、解説つきのテレビ放送やDVDを通して知識を深めたりしていけば、少しずつ楽しくなっていくのではないだろうか。あるいは現代劇の劇作家による歌舞伎から見はじめるのも、ひとつの方法かもしれない。

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