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黒のスーツを喪服代わりに着るのは、非常識ですか?

2010年02月18日 16:02  gooランキング

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社会人になると、近親者に限らず仕事で関わった人など、思わぬ関係先から訃報が届く機会も多くなるものですが、正式な喪服を持っていない人も多いのではないでしょうか。かつて女性は、嫁入り道具として和装の喪服を一式揃えて実家から持っていくものとされていましたが、今ではそうした慣習もなくなり、黒のスーツを喪服代わりにするケースも多いようです。そこで、一般的なスーツでも代用が可能か、喪服のマナーについて探ってみました。

●リクルートスーツで参列してもいいですか

Q&Aサイトにも、喪服のマナーに関するさまざまな質問が寄せられていました。

・「リクルートスーツでお葬式に出るのは失礼でしょうか?」

就職したばかりで、まだ礼服を持っていないという質問者。喪服の代用として、黒のリクルートスーツを着用して葬儀に参列することに問題はないかと問うと、多くの回答者から「就職したばかりならそれでも問題ないのでは」との声が寄せられました。ある回答者からは「女性ならば、黒のストッキング、黒のインナー、バッグや靴もシンプルな黒で、アクセサリーは真珠が好ましい」と細かな小物類に関するアドバイスも聞かれました。しかし、年齢が上がれば礼服が必要となるシーンも増えてくるため、いずれは購入した方が良いという意見も。

●平服の黒スーツを喪服代わりにするのは…

・「喪服とおしゃれスーツ両立できません?」

こちらは平服のスーツを喪服として着用するのは有効か、という質問。これに関しては、意見が真っ二つに分かれたようです。賛成派からは「最近は一般の弔問客の場合や親族であっても厳格な場合で無い限り服装についてはそんなに重要視されていない」ため、男性の場合はネクタイを黒に、女性の場合はアクセサリーを真珠に付け替えればよいのでは、とのコメントが寄せられました。一方の反対派からは「ブラックフォーマルといわれている服とは生地が違う上にデザインも異なるため、平服では周りから浮いてしまうのでは」との声が。あくまでもおしゃれを楽しむ場所ではないので、デザイン性や手軽さ以前にマナーを優先すべきとする見方が多いようです。

では結局のところ、スーツでの代用は可能なのでしょうか。All About用語集「ブラックフォーマル」の頁によると「喪主や遺族以外は、略式でも失礼にはならず、黒いスーツなどで代用できる」とあります。また、OZmall「20代、30代で知っておきたいお葬式の参列マナー」によると、「正喪服・準喪服は黒。極力シンプル、かつ地味なものを心がける。略喪服は黒や紺、グレーなどの寒色ならOK」とあり、喪主や遺族でない場合は必ずしも喪服の用意が必要というわけではなさそうです。いずれにせよ、いざというときのために故人や遺族に失礼のない衣装を揃えておくと、肝心な場面で慌てずに済みそうですね。(熊)

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