spliti 〜今日のタメ語 “新垣結衣”

【2月17日（水）　gooランキング急上昇女性有名人　11位】

昨年5月の『ぴったんこカン★カンスペシャル』。当時共演中の中井貴一について、実際会う前のイメージを聞かれ、「カードのCMの印象がすごく強くて、すごいコミカルな方なんだろうなって思ってたんですけど」と返した。カッパとタヌキと中井貴一によるDCカードのコマーシャルが、新垣結衣の脳裏に刻まれていたらしい。同様にガッキーと言えば、ポッキーのCMだった。ひたすら元気でハイテンションな女の子。名前を知ってからしばらく、そんな子なのだろうと思いこんだ。

テレビにたくさん出演し、数多くのCMに出ているいまは、ゆるふわで穏やかなキャラクターだと認知されている。MONGOL800の『小さな恋のうた』をカバーしたときは、オリジナルよりスローなテンポでやさしく歌った。力みのないナチュラルな雰囲気があり、加えて徐々に大人らしい落ち着きが感じられるようになった。女優としての成長も目覚ましい。2ndシーズンに入ったドラマ『コード・ブルー』は、新垣演じる白石恵と彼女自身の両方の成長が見られる。

佳境を迎える連ドラの撮影で忙しそうななか、2月16日から新しいCMが流れはじめた。それは十六茶のCMで、パジャマを着たガッキーが『センチメンタル・ジャーニー』の替え歌を歌う。しかもとびっきりの笑顔で、照れずに振りつきで。ポッキー以降、あまりお目にかかれなかったアイドルっぽい大きな動きを見せる。NTT東日本のCMなど、最近は原点回帰とも言える映像作品に挑んでいるようだ。振りつきで歌うCMのガッキーは、賞賛の声が上がるほどかわいさが増す。

同日、情報番組では十六茶の15秒CM「部屋が草原に」篇とCM発表会の模様が流れた。なお30秒バージョンはさらによい。パジャマ姿のあくびにはじまり、後半は黄緑色のジャージに変わる。前後半とも同じメロディと振りだが、たたみかけ方は絶妙。当然、松本伊代の原曲を知る世代の心は強く動かされるだろう。この80年代アイドルのカバー路線は続くかもしれない。そうなったとき、演じる新垣は問題なくとも、作り手が曲を決めるのは難しくなりそうだ。(人見顕範)